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九月 彼岸花の想 お彼岸のころになると姿をあらわす彼岸花。学名はLycoris radiata。根にはリコリンという毒がある。田んぼの畦道でよくみかけるのは、この根の毒で畦を鼠や土竜から守ろうとすることから。また飢饉のときはこの根をよく洗って食べた。 日本に存在する彼岸花は全て遺伝的に同一であり、三倍体。雄株、雌株の区別が無く種子で増えることができない(遺伝子的には雌株)。中国から伝わった1株の球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられる。花の色は赤、白、黄などがある。 韓国では「相思華」と呼ぶ。「花と葉が相して思う」ことから。 日本では「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」「死人花(しびとばな)」「地獄花(じごくばな)」「幽霊花(ゆうれいばな)」「剃刀花(かみそりばな)」「狐花(きつねばな)」などの異名がある。開花の時期が彼岸のころであること、球根の毒が死・彼岸に連なる想を生んでいるのか。 |